日本建築積算協会は、この2,3年で大きく変わりました。それは、建設業を取り巻く環境が激変し、さまざまな分野でコストの重要性がますます認識されるようになり、建築数量や建築コストの専門家の必要性が一段と高まってきたことによります。
日本建築積算協会は、この時代の変化をチャンスととらえ、果敢に新しい活動を展開し社会貢献につなげると同時に会員の想いを汲み上げて、会員の幸せを第一とした新しい協会活動をスタートさせました。
建築積算士は、建築数量や建築コストの専門家であり、めまぐるしく変化する時代に即した新しい知識や技術をいち早く身につけることが求められます。しかし、会社だけにいたのでは限界があります。新しい情報が的確かつ迅速に入ってきません。現実は、毎日ただ会社の案件をこなすだけではないでしょうか。
このような状態で自分自身のキャリアを磨くのは大変難しいといえましょう。日本建築積算協会は、会員に必要な知識や技術を幅広く提供し、会員の技術向上(キャリアアップ)に力を注ぎ、周りからさすが積算協会の会員だといわれるような活動を目指しています。
建築積算士は、3年ごとに資格の更新が必要であり、その更新講習料と登録料は、22,000 円かかりますが、更新年度の4 月1 日から本会の正会員であるかたは、更新講習受講手数料が無料となります。
当協会出版のPCM(プロジェクト・コスト・マネジメント)の考え方を書籍化した下記シリーズから1冊、自由にお選びいただくことができます。
当協会の発行物や当協会主催の講習会などを、特別な割引価格で提供しています。
書 名 | 一般価格 ⇒ 会員割引価格 | |
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新☆建築コスト管理士ガイドブック | 5,300円 | 4,800円 |
新☆建築積算士ガイドブック | 5,200円 | 4,700円 |
鉄骨工事ガイドブック | 4,100円 | 3,700円 |
建築改修工事の積算 | 5,200円 | 4,700円 |
建築プロジェクトにおけるコストマネジメントと概算 | 4,100円 | 3,700円 |
日本建築積算協会は、積算事務所、設計事務所、建設会社、専門工事業、大学等研究機関、官公庁、不動産会社など、いろいろな職域の人たちが参加しており、正に人材の鉱脈クラブです。
会員は自分も鉱脈クラブの一員となりますが、この鉱脈クラブによって貴重な人的ネットワーク(人脈)を形成することができます。
人脈は、年齢を重ねるとともに重要になってきます。そして社外の人脈はあればあるほどいい仕事ができます。また再就職の必要性に迫られた時などには頼りとなります。会員同士が有効な人脈を形成しお互いに役立てています。
会員のメリットとは何でしょうか。よく聞かれることです。最大のメリットは、自分自身が向上し、会員であることに誇りをもてることではないでしょうか。日本建築積算協会は、会員構成の特性をいかした会員交流会が最大のメリットとなっています。会員交流会は、懇親会、現場見学会、勉強会などさまざまですが、会員のコミュニケーションを図り、お互いに知り合い、日常の生活や仕事にいかすことが目的となっています。
また日本建築積算協会は、日頃の苦労から開放される息抜きの場でもあります。何もむずかしいことはなく気軽に参加して楽しめることもメリットといえましょう。
【会員になった場合のメリット】
日本建築積算協会は、個人会員が中心です。個人会員とは、理想的には終身(死ぬまで)会員です。会社などが終身雇用という場合、終身とは定年までのことであり、本来の終身という意味からは間違っています。そして定年後は勝手に生きよ、という冷たいものです。建設業を取り巻く環境は激変しています。先行きも不透明で会社経営は毎日が非常時です。いつ解雇されるか も分かりません。会社はもはや頼りにならず、国も年金や健康保険制度をみれば分かるように信頼できない状況です。
日本建築積算協会は、会社ではありません。いつでも個人の自由意思でライフサイクルにわたって活動ができる場です。人生80年、人生を仕切るのは自分です。建築積算という世界を通して自分の「夢とロマン」を追い、生涯現役としての活躍を目指し、仲間とともに有意義な人生を実現していくことが日本建築積算協会の望みです。
資格は自分の財産です。この財産をどうのように増やして活かしていくのか、考える必要があります。また最近は、定年後も生涯現役として自分の能力を社会に役立てていく時代です。そのとき建築積算士などのエンジニア資格は特に重要視され有効となります。しかし資格者がバラバラに孤立していたのでは効果がありません。結集が必要です。数は力なりで、結集することによ って資格者の価値が高まり活用も広がります。最近は建設環境の変化から、建築積算士の活躍が求められるようになってきました。資格者の能力は応用範囲が広く、当協会はさまざまな場面で資格者の活用方策を開発し推進していきます。
日本建築積算協会は、人材育成の一環として学校教育を推進していますが、多くの教授陣(派遣講師)を必要としています。会社の仕事だけが人生ではありません。若い人たちを育成するという社会貢献も人生を豊かにします。また最近は急速に、一般消費者をはじめ公的機関、民間会社などから建築の積算数量やコストに対する第三者評価が求められるようになり、日本建築積算協会は、わが国唯一の建築コストの公的な機関として相談にのり、社会貢献をおこなっています。この時に活躍するのが建築積算士などの資格者であり、資格者活躍の場が広がってきました。
日本建築積算協会は、会員ひとりひとりの建築積算に対する想いが大切だと考えています。この想いをどのように結集して社会に役立てていくのかが協会の使命です。日本建築積算協会は、最近の社会経済環境がもたらす将来を洞察し、新しいコンセプトで一味違う団体活動を推進しています。ぜひご入会いただきたくお願い申し上げます。